• だしと私 2022.10.04

vol.46 料理家・フードコーディネーター 星野奈々子さん

日常的に使いたいから だしは手軽がいい

手軽に作りやすいヘルシーなレシピを提案している料理研究家の星野奈々子さん。小学5年生の息子の育児と仕事を両立させる多忙な日常で、だしとどのように付き合っているのでしょうか。

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実は「やいづ善八」のブランドが誕生した当時、仕事関係からもらって使ったことがあるという星野さん。

「やきつべのだしを使ってみて感じたのは、塩分が入っていないので使いやすいということ。ほかのだしパックだと最初から塩が入っているので、醤油で調味するのも難しくて、料理に使いづらいんですよね。やきつべのだしは鰹だけの味が出るので、気に入っています。スープやお味噌汁に、日常的に使えるのがいい」


それから数年が経ち、「やいづ善八」のだしアイテムのラインナップも増えました。

「私がよく使うのは、深み鰹白だしと、香る鰹だし醤油です。甘ったるくなく、さっぱりとした味が好きだし、便利で使いやすい。野菜を揚げたり焼いたりして、白だしに浸したり、麺類にだし醤油を使ったり。だし醤油は醤油代わりに使うだけで、風味が増すのがいいですよね」


"だしと私"のコラムも読んでいただいているとのことで、印象に残ったエピソードは?と聞けば、vol.27でご紹介した料理研究家の小堀紀代美さんのレシピだそう。

「小堀先生のナスを揚げてだしに2回浸す、というレシピは衝撃でした。おいしそうでやってみたいけど、なかなかの手間なので......。いつかやってみたい、食べてみたいです」

料理のプロといえど、日常生活は子どもの嗜好や時間も考慮する必要があるのが現実。

「わが家の基本は和食かな。子どもがいるので、ハンバーグとか唐揚げ、肉炒めなんかが多いですね。メイン料理が肉や魚になりがちなので、野菜をたくさんとりたくて具沢山のスープを必ずつけています。そのスープに、やきつべのだしや、深み鰹白だしを使っています。息子はだし好きなので、だしと塩だけの具なしを"だしスープ"と呼んでいて、たまにせがまれるんです」

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もちろん鰹節や昆布からだしを丁寧にとることもできるけれど、日頃はだしパックを愛用。

「昔、会社勤めをしながら、フレンチや江戸懐石の料理教室に通っていたのですが、そこで本格的なだしのとりかたを教わりました。それまでの自己流とは全然違い、思っていたよりも難しくて面倒で。最後の1滴が落ちるまで待つとか、時間がかかりますよね。以来、だしをとることへのハードルが高くなってしまって.....」

正しいだしの取り方は知ったうえで、日常生活では簡略化してとることを選んでいる星野さん。よく作るのはちょっと洋風の香りのする和食です。

「私が大切にしているのは、とにかく手軽にできること。素材の味を大切にしたいから、使う調味料も少なめです。焼いただけ、の素材に2種類くらいの調味料で仕上げることが多いですね」

取材日も、手料理をささっとご用意いただきました。

「今日の献立は。レンコンをすりおろしたものを切ったレンコンで挟んで焼き、香る鰹だし醤油でからめたレンコン餅。焼いた万願寺唐辛子を、薄めた深み鰹白だしに浸けて、さくさく鰹ふりかけをかけたもの。白まいたけと湯葉に、深み鰹白だしで作ったあんをかけたあんかけ湯葉丼。香る鰹だし醤油にてんさい糖とラー油を加えたタレを添えたえびワンタン。オクラとトマトと玉ねぎを炒めたところに、だしプレッソ昆布と水を注ぎ、仕上げにチリパウダーを加えたガンボスープです」


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このガンボスープが、今、星野家で流行中。

「豚肉や鶏ひき肉、ベーコンなど、なにかしらだしが出るものを入れるようにしていますが、肉類がないときはだしプレッソ 昆布を使います。コクが出るし、トマトと昆布は相性が抜群なんです」

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だしプレッソも気に入っていただいている様子。

「昆布とか出すのに時間かかるし、あると便利。賞味期限が短いこともあって、贅沢に一気に使っちゃいます。特に好きなのがこのサイズ感。冷蔵庫で幅をとることもないし、使いやすい。パッケージデザインがおしゃれなところも好きです。だからこそ、もっと気軽に買えたらいいなと思います。通販とか送料とかちょっと気になるから、近くのお店で買えたらうれしいな」

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取材・文/藤井志織


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プロフィール

料理家・フードコーディネーター。ITエンジニアとして働きながら、ル・コルドン・ブルーや辻調理師専門学校など数多くの料理学校・料理教室に通う。退社後にフードコーディネーターとして独立し、現在は企業のレシピ開発を中心に活動中。

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